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センパイ +カヨ+
この間実家に戻った時に、母に二つの段ボールを整理してくれと頼まれた。
それは私が小学生の頃から上京する18歳までの思い出の品々だ。確か10年くらい前に一度整理したんだけど、もう一度見てみてとの事。
開けてみたら、何でこんなもん取っといたかなーというものばかり。そろばんやリコーダー、わけのわからないファンシー雑貨などなど。
結局9割はいらないものだったけど、どうしても捨てられなかったものがある。
それは初めて付き合った彼氏と交わした手紙だった。

その人は2つ年上の人。中学の部活の先輩だった。初めて部活に参加した日に「可愛いね」と言われただけで一目惚れしてしまった。そんな事を何でもなく言える事が何とも大人に感じたのを覚えている。
一匹狼な人で仲間とつるむ事もなく、急にふいと学校を早退してしまうような人だった。
下校する時は私の教室を見上げて、窓際にいる私に小さく手を振りながら投げキスをしてくれるような妙に大人びた人だったっけ。

その人とは結局二年ほど付き合った。彼が高校に進学してからはなかなか会えなかったので、しょっちゅう手紙を書いてくれた。
その手紙を読み返すと、私はこの人の愛にちゃんと応えられていたのだろうかととても心配になるほど、本当に大切にしてもらっていたんだなと改めて感じる。
手を繋いだだけのスーパープラトニックな恋だった。

大人になっても恋愛する事に恐怖心がなかったのは、初めて接した男性が先輩のような人だったからなのかなと思う。
遅ればせながら。
先輩、ありがとう。
2011.08.27 (23:09) | カヨ日記


 

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